「ん……」
「里桜!やっと起きたか!」
「春斗…?」
やっぱりさっきの男の子と似てるなぁ…。
「顔色あんまり良くないけど…大丈夫か?」
「うん。平気」
「学校行けるか?」
「うん…」
正直言って、かなり具合が悪かったけれど…あと、二ヶ月もすれば学校を辞めるから、できるだけ学校に行っていたかったのだ。
「でも、里桜…顔色悪いぞ?」
「ん…平気…う…」
やばい、気持ち悪い……。
「今日は休めよ。お袋!里桜が気持ち悪いって」
「あらやだ!大丈夫?リオちゃん」
「大丈夫です…」
春斗…私、何も言ってないのに…。
なんでわかってくれるんだろう、春斗は…。