「パパもママも、反対すると思うけれど…春斗と相談して、産むことに決めたの。だから、絶対…」
『おめでとうっ!!!!』
「へ?」
ママは私の言葉を遮るように言った。
『…と、言いたいところだけど…リオ。あなたの決意は固いの?16歳で出産するということの大変さを、ちゃんとわかって言ってるの?』
「うん。わかってるよ」
『春斗くんの…病気のことも…ちゃんとわかってるの?』
「…うん。わかってる。どんなに辛くても産みたい。大好きな人との子供だから…」
春斗があと三年後、この世にいないなんて、考えたくもない。
だけど、それが現実だから…。
「もし春斗がいなくなってしまっても、私は女手一つで、この子のこと、育てて行くから!」
『…わかったわ。あなたの決意は固いのね。ママの方から、パパには話しておくわ。来週には、家に戻るから、春斗くんのご両親とも、話し合いましょう』
「うん…」
よかった、とりあえず。
頭ごなしに反対されるかと思ったけれど…ママはとりあえずわかってくれたみたい。