その夜……。
プルルル…プルルル…
『はい?もしもし』
「ママ?」
『リオ?どうしたの?』
私は勇気を振り絞って、ママに電話した。
「あのね…驚かないで聞いてね」
『ん?』
驚くよね、普通…。
「春斗との赤ちゃん…できちゃった…」
『……は?』
やっぱり、驚いてるよね…。
「つまり…妊娠しちゃった…」
『えぇ!?』
「それでね…」
『そっか…妊娠……。で、リオはどうしたいの?』
「…………産みたい」
反対されるよね、絶対…。
『……』
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