「里桜……その子、産んでくれないか?」 「え……?」 「俺が、入院しないといけない体になるまで、高校やめて働くから」 「いいの…?」 「うん。産んでくれるか?」 「うん…」 ほんとは密かに思ってた。 産みたいって。 春斗と私が愛し合った、証が欲しいって。