母さんに団子屋にいってくることをつたえ、江戸の町を歩いた。
「睡蓮はぐれんなよ」
「うん!大丈夫だよ!だって兄上の手に捕まってればいいもん!」
「ははっ!そうだなおらぁいつでも睡蓮のことを守ってやらるよ!」
「きゃは!大好き兄上!」
「お、おう。。。」
そう言われて少し照れ臭く思う義豊なの
であった。
「睡蓮席をとっていてくれ」
「うん!」
睡蓮は少しキョロキョロと見回し空いている席を見つけてちょこんと座って兄上を待っていた。
しばらくすると目の前で人と人がぶつかる音がした。
ドンっ
「きゃっ!」
睡蓮はゆっくり顔を上げた。
すると。。。
赤ちゃんを抱いた女の子が倒れていて、おじさんが怒鳴り声をあげていた。
「あぶねじゃねえかぁ!こんのアマァ!
」
「す。。すいません!!!」
「謝って済むと思ってんのかぁ?あ?」
「すいません!すいません!」
そしておじさんが刀を抜き振りかざした。
ー赤ちゃんとお姉ちゃんが!ー
「やっ!やめて!」
キーン!!!
睡蓮はとっさに腰に差していた木刀で刀を抑えた。
睡蓮はゆっくり目を開けるとおじさんが吹き飛んでいた。その時思った。。。
自分は多分人じゃない、、、と
睡蓮が自分の力に驚いていると上から声がした。
「ありがとう助けてくれて!名前はなんて言うの??」
「睡蓮です!お姉ちゃん大丈夫??赤ちゃんも」
「えぇ大丈夫よ本当にありがとうそういえば1人なの??」
「ううん兄上がいる!赤ちゃんの名前はなんて言うの?」
「宗次郎よ。。。沖田宗次郎」
「へぇー」
「あ!兄上だ!あにうぇー!!」
「どうした睡蓮!あの女子は誰だ??」
「あっわたくし沖田ミツと申します先ほどは、睡蓮ちゃんに助けてもらいましたのです。」
「そっそうか。。。俺は土方義豊だよろしく」
「こちらこそ」
そうして挨拶を交わしてからお互い家路に着いたのである。
義豊は幼名から諱に変わり、歳三と言う名前なななった。
「トシ兄!勇兄きてるよ!!」
「う。。。あぁわかった今準備する。」
その返事だけ聞くと、睡蓮は勇のところへ走って行った。
「勇兄!トシ兄もうすぐだって!」
「そうかー(´・Д・)」」
睡蓮と勇が話していると1人の女の子が来た。
「あのぉ。。。歳三さんいますか??」
「トシ兄なら家の中だよ!」
睡蓮は見たことも無い女の子が現れ不思議な表情を浮かべながら話した。
「トシ兄!お客さん!」
「あっあのそっそんな////あのっこれを渡して置いてください!!!でわ!」
「あの子どうしたんだろー最近多いんだよねーなんだろ」
そこにこそっと勇が耳打ちした。
「恋文だよ」
「あーそっか!なるほどねー」
トシ兄がよく恋文をもらう事に少し嫉妬心が芽生えた。。。
睡蓮は2人を送り出して縁側に座った。
ートシ兄人気者だなーなんかモヤモヤするなんだろうー
睡蓮はずっと考えていた。