君がいてくれたこと



後から知ったこと。



私は雅に助けられたんだって。



雅が仕事に行ったら、私は無断欠勤。


雅は、前日の夜の事もあったから、私の家に来たらしい。


何でも呼んでも、私は出てこなかった。



ドアノブに手をかけると、ドアが開いた。



雅は異変に気付き、中に入ってきて_




私を発見したらしい。




雅、私もう死ぬなんて、絶対に言わないから。


雅と離れたくないから。



雅のおかげで、私がいるから。



たとえ、何があっても_





翌日


私は一日入院した。


仕事は、雅がうまく言ってくれるらしい。


そして、精神科に通された私。

精神科の先生の隣には、

産婦人科の先生_



「えー。桐谷優奈さんですね?」

「はい。」




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いろんなことを言われた。


あの傷の事。



だから、精神科医がいたんだろうけど...。




たくさんの傷は、時間はかかるけど、完治できるらしい。



病気にもかかってなかったらしい。



あの出来事は、とても辛かったし、悔しかったけど、


私は雅にあんなことをしたんだもの。


その苦しさを、神様が思い知らせてくれたんだ。


そう思ったら、少し救われた_



一年と、数ヵ月後


8月


あの時の心の傷は、残っているけれど

ほとんど前の私に戻っていた。

仕事にも復帰できたし、外傷は、すっかり治った。



そして、後ひとつ_




彼氏ができた事。




理沙と雅に言ったら、すごく喜んでくれた。


特に雅は、とっても。


あの時の事があったから、雅は私の男関係についてすごく心配してくれた。



理沙には、あの時のことは話していない。



何も知らない友達がいて、前のままの私で在りたかったから。


もうひとつ。


理沙には子供出来ていた。



だから、余計心配させられないよ。




* * * * * * *


「あ、優奈!」


「亮太っ!」


今日は、彼氏...亮太とデート。


亮太には、あの事を言ってある。


それも、受け止めてくれる亮太が


たまらなく好きだった。





亮太は、私が働いているショップと、同じ階にあるメンズショップで働いている、21歳。


私が裏仕事をしてる時に、亮太に手伝ってもらったのがきっかけだった。






「どこ行くー?」

「亮太と一緒なら、どこでもー!」

「なんだよソレ」

「ふふっ」



どこから、誰から見ても、バカップル。


そんな亮太といれられること




私の一番の幸せ。









一生、バカップルでいたかったな。


亮太。



あなたとの出会いは


運命?

それとも


計画されたものだったの?