私はただ、雅と前の関係に戻りたくて。



でも、壊してしまったのは、紛れもなく私。






それを、直したと思い込んで、気づくはずのひびに気付かなかった。


いや、本当は見つけてたのかもしれない。



でも、現実に向かいあいたくなかったのかな。



私は、雅だけでなく、自分の事も分からなくなってしまっていたんだ。




「とにかく、許さないから...」




雅はそういい、カフェを出て行った。



私は一人で、それを黙って呆然と見てるしかなかった。