「全部、雅の指示なんだ。
 優奈に、近づいたのも、付き合ったのも、理沙の事も。全部、雅の指示。」




亮太が念を押すよう、再度力強く言う。



待って。






最初から?


何もかも?








嘘だ、嘘。



「ごめん、俺、借金があって..。雅が、肩代わりする代わりに言うこと聞けって...」




亮太が、いきさつを説明してるのも耳に入らない。




何で...?