「っ...」


私は、言い返すことができなかった。



言い返すことなんていっぱいあったはずなのに。



亮太の瞳が、罪の深さを物語っているように見えて、



そこに漬けこめない自分がいた。



亮太はずるいよ。



ずるすぎる。





私は力を失って、床にへたり込んだ。