君がいてくれたこと



翌日


私は一日入院した。


仕事は、雅がうまく言ってくれるらしい。


そして、精神科に通された私。

精神科の先生の隣には、

産婦人科の先生_



「えー。桐谷優奈さんですね?」

「はい。」




______________

________

___




いろんなことを言われた。


あの傷の事。



だから、精神科医がいたんだろうけど...。




たくさんの傷は、時間はかかるけど、完治できるらしい。



病気にもかかってなかったらしい。



あの出来事は、とても辛かったし、悔しかったけど、


私は雅にあんなことをしたんだもの。


その苦しさを、神様が思い知らせてくれたんだ。


そう思ったら、少し救われた_



一年と、数ヵ月後


8月


あの時の心の傷は、残っているけれど

ほとんど前の私に戻っていた。

仕事にも復帰できたし、外傷は、すっかり治った。



そして、後ひとつ_




彼氏ができた事。




理沙と雅に言ったら、すごく喜んでくれた。


特に雅は、とっても。


あの時の事があったから、雅は私の男関係についてすごく心配してくれた。



理沙には、あの時のことは話していない。



何も知らない友達がいて、前のままの私で在りたかったから。


もうひとつ。


理沙には子供出来ていた。



だから、余計心配させられないよ。




* * * * * * *


「あ、優奈!」


「亮太っ!」


今日は、彼氏...亮太とデート。


亮太には、あの事を言ってある。


それも、受け止めてくれる亮太が


たまらなく好きだった。





亮太は、私が働いているショップと、同じ階にあるメンズショップで働いている、21歳。


私が裏仕事をしてる時に、亮太に手伝ってもらったのがきっかけだった。






「どこ行くー?」

「亮太と一緒なら、どこでもー!」

「なんだよソレ」

「ふふっ」



どこから、誰から見ても、バカップル。


そんな亮太といれられること




私の一番の幸せ。









一生、バカップルでいたかったな。


亮太。



あなたとの出会いは


運命?

それとも


計画されたものだったの?




時は経ち11月。



「優奈!ハッピーバースデー!」


「ありがとー!」


11月18日。今日は私の誕生日。


雅と私は、ショップを休んで、理沙とバースデーパーティー。



「理沙のおなか大きくなったねー!」

「うん、いま6ヶ月目」



そんな、平和な毎日だった。




「で、夜は亮太君でしょ?」


ふいに、理沙に言われた言葉。


「あッ..う、ん。」

「何恥ずかしがってんのよー!」

「えッ!別にっ...。」



何ていじられながらも、内心、超緊張していた。




夜ってことは...アレ...?