「くっそー沙良に伝えようと思って

ちょっと体調悪いのも我慢して学校行ったのによー」


まぁいいか。俺の気持ちは変わらないわけだし。


俺はこの時、そうやってのんきなことを思っていた。


ガチャー


すると、白衣姿の医者と俺の母親が入ってきた。


「塚越隆平くん、体調は大丈夫かい?」

「はい」


つーか、早く帰ってみんなに言ってやらなきゃな。

アイツら心配してるだろうし。


「これからキミは大きな病院に移って検査をしてほしい」


……は?

検査?大きな病院?


どういう事だ?

俺はただ貧血で倒れただけだろう。