紘はあまり自分の考えとか話してくれないから、何を考えてるのか時々わからない。

『美晴危ないっ!』
「えっ?」

なんか、頭がガンガンする・・・
あれ?
ここ、どこだ?

『気がついたか?』
「雨宮先生・・・?」
『もう少し寝てなさい』

なんで保健医の雨宮先生が・・・?
・・・・・・あ
確か二限目の体育のバスケでボーっとしてたら建の声がして・・・

『ばあーか』
「!?なんで紘が、紘先生がいんだよ!」
『アホ。俺は一応お前の保護者だ』
「ほ、保護者って・・・」
『大丈夫か?』
「うん・・・」

正直嬉しかった。
保護者って言ってくれたこと。
心配してくれたこと。
紘とは10歳離れてて、お父さんって言うには近すぎるけど、それでも父親に心配されているみたいで嬉しかった。

『紘との生活はどうですか?』
「えっと・・・まぁまぁです」
『そうですか。良かったですね』
「はい」

そっか・・・雨宮先生は同居してること知ってるんだっけ。
一瞬ドキッとしちゃった。