何も感じなかった私。 色をなくした私。 ヨルがあの後どうなったかなんて、 聞きたくなかった。 結局私の所為であることに変わりない。 そんな全てを失った私にほんの少しでも 人間らしさを取り戻させてくれたのは 紅蓮の皆、凱瑠、夕梛だった。 誰も私の所為だとは言わなかった。 誰も私を責めなかった。 それが私には、余計に辛かった。 どうせ私には、 こうなった全ての責任があるのに。 だから責めても誰も止めたりはしない。 皆の優しさは、 私には重く鋭く胸に刺さった。