身体にも…心にも消えない傷がある。 身体は自分で傷つけた、心は?…私の最愛の人に傷つけられた。 私は逃げたんだ。 現実から、 あなたから、 こんな弱くてごめんなさい。 何も言わずに消えてごめんなさい。 けど、あなたは、私のことなんて忘れているのだろう。 「あれから何年たったんだろう」 無駄に広いリビングのソファでつぶやいた。 何もすることが思いつかなかった私は物思いにふけていた。