呼び出し  

お昼まで連れ出されるなんて、思ってもなかったよ……。

「汐葉ちゃん、お疲れだね(苦笑)」

「本当にね。なんで昼まで連れていかれるんだろ……。」

「まだ、気づかないんだね。」

「え?」

「多分、牙雨君。汐葉ちゃんのこと好きなんだと思うよ?」

「え……。」

「薄々そうなんじゃないかなって。」

「そっか……。」

だったら、早めにこっちも言わなきゃだよね。

「あ、ほら。噂をすれば本人だよ。」

「え!あ、うん。」

「行ってらっしゃい。」

「うん。」

(じゃあ、今日言わないと気持ちが鈍る前に。)

「汐葉、行こうぜ。」

「え、うん。」

~屋上~

「汐葉の弁当は本当、旨い!(笑)」

「ありがとう。(微笑み)」

「なぁ、汐葉。ちょっと良いか?」

「ん?」

「俺と付き合って欲しい!」

「えっ……。」

「俺、汐葉といるうちに好きになったんだ。だから付き合って欲しいんだ!」

「………。」

告白されちゃったや、私も伝えなきゃだよね。

「俺、汐葉の事大事にする!」

「うん。こんな私でよければ。宜しく」

「本当に?良いのか?」

「うん。(照)」

「おう。宜しくな。(笑)」

付き合ちゃった///でも、牙雨君女子から人気だから。