二人の気持ち2  汐葉

どうしたんだろ。急にメアドなんて……。

あ、犁ちゃんだ!

「おはよ!犁ちゃん。」

「おはよー!あ、そうだ。昨日どうだった?」

「えっと、牙雨君に付き添いで雑貨寄って、そのあと家まで送ってもらったよ。」

「なるほどね。ちょっとは、進展したんだ!」

「え?」

「ううん、こっちの話。(笑)」

「変なの(苦笑)」

そう言えば今日も、牙雨君と帰らなきゃいけないんだった……。

「犁ちゃん、ごめんなんだけどね。今日も牙雨君と一緒に帰らなきゃなんないの。」

「良いよ!一緒に帰ってあげて♪」

「うん、ごめんね。」

「良いって。」

ー昼休みー

「汐葉ちゃん、一緒にご飯食べよ!」

「良いよ!」

「あっ……。牙雨君。」

「ほぇ……。」

「犁、汐葉借りていいか?」

「どうぞ、どうぞ♪」

「サンキュー!」

「え?え?えぇ!!!!!!」

ちょ、ちょっとー何でぇー(泣)

ちゃんと許可入れてからにして~!
しかも、何で犁ちゃん……あんなに笑顔なの?

「……葉。」

「はぁ……。」

「はぁ……じゃねーよ!」

「え?」

「飯。二人で食べるぞ。」

「分かった。」

というか、もう二人なんだけども……。

「汐葉の弁当って、自分で作ったのか?」

「そうだよ。」

「くれ。その卵焼き。」

「いいよ!」(箸で卵焼きをもっていく。)

「ウマッ。汐葉の旨い。」

「ありがとう。」