「うっ。何!?」

私達が教室に入った瞬間クラッカーのはじけた音が鳴った。

「お前ら帰ってくるのおせーんだよ。」

「やっと来た…。」

「大富豪十回はしたぞ。」

「よかったね。あんず。れッちゃん。」

そこに立っていたのは、乃音、渓、緒羽

そして歩未だった。

「みんな…?」

「なんで…?」

私と烈は完全放心状態だ。

「あのな…。」



みんな、烈と私が両思いだって前から知っていたらしい。

なかなか告らない私達を応援して、ラブレター書かせたり、告らせたりしたそうだ。

烈には

「お前の好きな人が取られるぞ。

明日。」

と言ったそうだ。



「結果的には良かったんじゃね?」

歩未が突き飛ばすように言った。

「歩未…。

ごめんね。」

歩未はニカーッと笑って、乃音の肩を引き寄せた。

「俺達…付き合ってるんだよな。」

「ええええええ!?」

そんな話聞いたことない。

乃音が私に隠し事…?

そんなわけ……。

「ごめんね!

あんずとれッちゃんが付き合ってから言

おうと思ってたから…。」

「そっか。」

ほんとはみんな知ってたんだ。

「みんな…ありがと。」

私は泣いていた。

横を見ると、烈も泣いていた。

「泣くなよー!」

渓と緒羽は笑っていた。