そういえばホテルに帰ってきてからあんまり記憶がない。

シャワーを浴びながらそんなことを考えた。

「おー、出たか。今日は外でねぇほうがいいだろ。ホテルでゆっくりしようぜ。」
「…。」

タオルで頭を拭きながら頷く。

「…あのさ、奈瑠美。」