そして、角を曲がって見えなくなった。

あたしは…やっぱり存在意味がないんだ。


あの人に言われた言葉がこんなに重くのしかかるなんて思わなかった。

関係ないはずなのに。
やっぱり馬鹿なあたしはまだ、あの人が母親だとどこかで思っていたのだろうか。

ザァーっと雨は容赦なくあたしを叩きつける。