自分の目の前を通った大きなサメにあたしは釘付けだ。

こんな大きいサメがいるんだ。
「奈瑠美、奈瑠美。」

「え?」
声の方を見ると、三枝くんがおいでおいでしている。

駆け寄ると、ほら、と言って三枝くんがある方を指さした。