「ああ。だって妊婦さんだっただろ。」 「そうじゃなくて。他の人がやるかもしれないじゃん。なんで自分がわざわざ動くのよ。」 あたしの言葉にしばらく考えていた様子の三枝くん。やがて口を開いた。 「それは、違うだろ。」 「え?」 何が違うのよ。