「ちょっと!」

あたしが言うと、三枝くんはあたしの腕をばっと握り、エレベーターに直行。

乗り込むと、5階を押して扉を閉めた。
『ドアが閉まります。』

機械的な女性の声がして密室になると、あたしは急いで腕を振り、手を離した。
「いきなりなんなの?」

「なにが。」