そんなどうでもいいことを考えていると、しばらくして三枝くんが口を開いた。

「ひと部屋でいいです。」

ん?んん??
今のはあたしの聞き間違いではないだろうか。

「三枝くん、今なんて…。」
あたしの問いかけなんて無視してさっさと代金を払ってしまう。