「大人2名です。」 三枝くんが言うと、フロントにいた人がガサガサと何か準備をする。 どうやら値段表のようだ。 あたしの背はだいたい158センチ。 そんなあたしより背の高い三枝くんが紙を持ち上げていると、あたしにはほとんど見えない。 おそらく三枝くんは175センチはゆうに超えているだろう。