優しそうな声で言うと、ポンッと頭をなでて歩き出す三枝くん。 あたしは何も言わず少し後をついていく。 「で、結局どうする?泊まるとこ。」 「…やっぱり泊まるの?」 「当たり前じゃねぇか。つーか、死ぬためとはいえ奈瑠美こそ、最後の旅目的だろ。」 図星なだけに何も言えなかった。