ピタット止まる足。

なに意識してるのあたし。
「あ、赤くなってる。」

後ろからそんな面白そうな声がして、三枝くんがあたしの横に駆け寄ってきた。

「そういう感じ。もっと表に気持ち出してみろよ。」
あたしははっとして、三枝くんから目を離す。

「まあ、ゆっくりな。」