「ふうん。」 「でも、今じゃない。」 何言ってるのかわからない。やっぱり変な人だ。 「もう少しさ。人生の最後、楽しんでから逝きたいから。」 「あたしは今すぐ死にたい。」 「あ、戻った。」 あたしが何を言っているのかと怪訝な顔をして彼を見つめると、彼はふっと笑う。