そう思ってたのに、どうしてこの人はそう感じさせないのだろうか。 まだ少ししかいないけど、彼がいることに落ち着いているあたしがいる。 おかしなことだ。 なにもかも馬鹿馬鹿しいと考えていたあたしが、人といて、落ち着いているなんて。 「行こうか。」 どこに、などとは聞かなかった。