じっと見上げる彼。

挑発するように見下ろすあたし。



「再びあたしの前に現れたと思ったら……

 性懲りもなく、またあたしと付き合いたいなんて言い出したんだよ」



その瞬間、
あたしの視界は再び反転。

半ば強引に押し倒されて、
さっきまで馬乗りになっていたはずの彼が、もう一度あたしを見下ろしている。


凍てつくような瞳。

色気に満ちた香り。


全てが、女を虜にさせるために作られた肢体は
あたしの計画もすべて壊してしまうほど妖艶で……。




「やっぱり壊すこと決定」


「あぁっ……!!」




あたしの体は
そんな彼によって、痛いくらいに抱かれた。