「口っ…痛い……」
「消毒」
「えっ……っ」
痛くなってきた唇を離さそうとしたのに
一言その言葉だけを漏らして、重ねられる唇。
ああ、そうか……。
もしかしてこれは……。
いつも以上に、執拗にされるキス。
きっとそれは、
さっきあたしが、健太にキスをされたところを見られたからで……
「……独占欲…?」
「……」
合間を縫って、漏らした言葉。
上沢さんは一瞬だけ目を見開くと、再び目を細めてあたしを睨んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…