「ええなぁ、こんなテラスあって。うちマンションやからベランダはあるけどごっつ狭いねん」

「でもこのテーブルセットもかあさんくらいしか使うてへんねん」

「あたしやったら毎日ここでチータイムやわ(笑)」

「“チー”って(笑)あ、ハーブティー作る?」

「ハーブチーなら作るわ(笑)」

「わかったって(笑)じゃ、二人で別々にハーブ摘んで、どっちのハーブティーが美味しいか飲み比べしようぜー」

「そうしようぜー」

そういって2人でハーブを摘み、ざっと洗って2つのティーポットに摘みたてのハーブを入れ、熱湯を注いだ。心休まる香りがたちこもり、3分ほどで飲み頃だ。生のハーブはドライハーブより葉を少し多めに入れるとよい。
余談だが、紅茶を淹れるときの分量は、1人分約小さじ1杯ほど。
【one for you,one for me,one for the pot】と、いう言葉があり、1杯はあなた、1杯は私、1杯はポットの分と1回分多く淹れることもあるそうな・・・。


「んー!いい匂いするなぁ」

「はよ飲もうや」

「飲もか!」

2人で同時にポットからカップへ注いでいく

「この香りならどっちも美味しいで」

「せやなぁ…、あー 美味しい!」

「こっちも美味しい!落ち着くわぁ」

「お菓子食べようや さっき買ってきたやつ」

「食べよ食べよ!」

大好きな音楽を聴きながら、お互い気を遣わずにリラックスできるのは ハーブティーのお蔭…、だけではない。

絵里奈は茜を、茜は絵里奈を信頼し そして、今までも、きっとこれから先も たぶん一緒にいるというのが、何となくだけど わかるから。