「・・・・・・」
何をどうせいっちゅうんじゃ。

「私達も出ましょ」
「え?えぇけど・・・」
俺の返事が気に入らんかったんか、リッタは顔をしかめた。
「アンタそんなんで次期頭領が務まるの?それに弱そうだし・・・。何が使える?」
「は?何が・・・って何が?」
「得物よ」
「エモノ?」
「もう!武器は何が扱えるの?」
「え」
いきなりそんなこと言われても。
「特に何も」
「何も!?何も――何!?まさか使えないとか言うんじゃ・・・」
ギクッとした。
オヤジさんにゆわれた言葉が頭を過ぎる。

『いいか?ジャリルの娘には出来るだけ気に入られるように努力しろ。確実に信用を得るのだ』

「・・・特に・・・これが一番とかってゆうのはないけど・・・」
「そう。ある程度一通りは使えるってことね」
ああ~、やっぱそういう意味に取ってまうよなぁ~。
まぁそーゆうふうにゆったんやけど、罪悪感。

「じゃ、行きましょ」
「行くってドコに?」
「・・・縄張りの外。アンタの実力を見るために――ね」

ヤバい展開になってきた。