ウホッチに連れられて客間に行くと、オヤジさんが既にスタンバッとった。

「いいか?ジャリルの娘には出来るだけ気に入られるように努力しろ。確実に信用を得るのだ」
「でも顔が好みちゃうーゆわれたらオシマイやなー」
「何を言う!お前程の美男子を気に入らんハズはない!!」
「オッサン・・・」
ちょっと感動してもた。
「父に向かってオッサンとは何だ!?ダディと呼べ、ダディと!!」
「は、はぃ、ダディ」
「うむ」

「お頭!お見えになりました」
「通せ」

入って来たのは、ジャリル一味のお頭とその娘さん――俺の嫁になる予定の子や。