さすがに度胆抜かれたわ・・・。
いきなり結婚やて!?しかも見たこともない子と!?
その上、モンスター倒した後は裏切って、戦いに疲れたところを襲うやて!?
サイテーやん、そんなん!!

どないしょ・・・。

「なんちゅう設定や、俺にどおせぇっちゅうねん・・・」
ウホッチが出て行った一人の部屋で呟く。

せっかく選んだRPG・・・楽しみにしとったのになぁ・・・。

「みんなぁ、ゴメンなぁ?生きとうか~・・・?俺がRPG推してもたせいやな・・・。――あれ?でもその後みんなもノリノリやったから、別に俺のせいちゃうかぁ?」

こんな暗い自分は久し振りや。
飼っとったセキセイインコのピーちゃんが死んだ時以来やわ・・・。

「きっとみんなに会える頃には、俺は天下の大悪党になってんでぇ~・・・」
「坊ちゃん、さっきから誰と喋ってるんですかぁ?幽霊と交信中だとかホラーネタはやめて下さいね?俺怖いのダメなんですから・・・」

・・・・・・なんや、まだ外におったんかい。
一人にしてくれゆうたのに、なんか見張られとるみたいで気が重い。

「そろそろ客間に向かわないと、ジャリル一味の頭と娘が来ちゃいますよ?」
「ハァー・・・。行かなアカンのか・・・」