「遅いっ!!!!」
「声、デカッ!!」

思わずツッコんでしもた。

部屋の中には30代半ばくらいの男がおった。

これが俺の親父か・・・。
人を射抜くような眼光しとるけど、なかなかのシブいイケメンやん。
ホンマのお父んが見たらビックリするわ。

「何をボーッと突っ立っとる!?早くこっちに来んか!!」
「ハイィッ!!」
さすがお頭だけあって、威圧感あるなぁ・・・。
この人には逆らったらアカン気がする。

「お前なぁ、こんな大事な日にのんびり寝とるんじゃない!もうすぐ儂の跡を継がにゃあならんのだから、少しは自立せんか!」
「大事な日・・・って今日なんかあるんですか?」
おずおずと尋ねてみると、
「またお前はそんな事を!!今日は宿敵、ジャリル一味と手を組む日だっ!!」
「ええーー!?」
なんかわからんけどノリで驚いてもた。