――巨人かっ!?

思わず声に出してしまうとこだった。
彼氏イカツくね?
筋骨隆々のスキンヘッド男だ。
「おかえり、マッスル!」
「ただいま、ルカナ!!」
抱き合う二人――ちょ、身長差パネエェ。

「おう!!目が覚めたか、少年!!」
「は、はい、お陰様で・・・。ありがとうございました」
「あ~、腹が減ったなあ!!」
「もう用意出来てるわよ」

あの料理をガボガボかっこむマッスル氏。
そうだよな、彼女の手料理残す訳にはいかないもんな。
最初から逃げ道なんて無いんだな、可哀想に・・・。

ボロボロボロ・・・。
ほらほらほらぁ、彼氏も泣いてんじゃん。

「どうしたの?マッスル」
「・・・いや、今日もルカナの手料理が食べられて幸せだなって・・・」
「もうマッスルったら!タットの前で!」
「ははは、すまんすまん」
・・・・・・。