～～～【達人】～～～

「ん・・・」
目が覚めたら、俺は白いベッドの上にいた。
陽の光がカーテンの隙間から差し込んでいる。
俺は・・・いつの間にか寝てたのか・・・？
「ココは・・・ドコだ・・・？みんなは・・・？」
上半身を起こし、しばしボーッとする。

トコ、トコ、トコ・・・。

足音が近付いて、部屋の前で止まった。

コンコン。
――ガチャ。

「あら、目が覚めたのね」
やって来たのは、ちょっと年上くらいに見える青いロングヘアの女の子だった。

か、可愛い・・・。
これは春到来かっ！？

「私はルカナ。あなたがワームの洞窟で倒れていたところを、私の彼が見つけて、運んで来たの」
「それはどうも・・・ありがとうございました」
一気に真冬になった。