それは中二の夏休みだった。
照りつける太陽の下、目的地へと一人歩を進める俺に、度々降り注がれる通行人達の視線――
やはりこの俺のルックスがそうさせてしまっているのだろう。
イケメンに産んでくれた両親には感謝すべきか・・・。

「不良ぉ~・・・」
すれ違った女子高生と思しき連中が、クスクス笑いながら去って行った・・・。

――あれ?
てっきり顔見られてると思ってたら頭だった?