〝罰ゲーム〟の言葉に隠したあたしの〝好き〟は、達郎のほんまの気持ちとぶつかって。



止まらなくなる。

涙と一緒に溢れてくる。









あたし、あたしな、














「達郎が好き」














ほんまはずっとずっと大好きやった。

誤魔化してもなにしても、消えへん気持ちやった。









うわぁああん。

声を上げて、泣いた。



涙と鼻水で汚い顔になる。

でも、目の前の達郎も似たような顔してるし、もういっか。









しばらくして泣き止んだ達郎がまだ泣きやみそうにないあたしを立ち上がらせる。

アホだのボケだの悪口いっぱい繰り返しても、そんな姿を見て達郎が笑うから、あたしは余計に腹立って。

ドンドンって殴る。



でも、達郎が幸せそうにあたしの手を引いて歩き出したから。

しゃーないからあたしもその手をぎゅっと握り返して、久しぶりに一緒に帰り道を歩いた。