あたしらは昔からこうやから、ちえや俊介はそらもう慣れたもんで。
「ちえ、ケーキ食べたいなー」とか「プレゼント交換も定番だよな」とかパーティーの話を続行している。
楽しそうデスネ。
……っていやいや、いくらなんでも呑気すぎるやろ。
もうちょいこっちのことも気にしよ?
そんでパーティーのことはあたしにも決めさせて?
その時、予鈴の音。
ふんっと顔をそらして俊介の腕を掴み、出て行くのなんか無視無視っ。
「俊ちゃんまた帰りねー」とにこにこ手を振るちえの動きを止めている時に、目が合ってしまったあいつにあっかんべー。
くたばれ!
出来ることなら今すぐ!
「あーもー、ちえらはほんまバカップルやね」
「それを言うならあんちゃんたちはケンカップルだよねー」
「やかましい」
拗ねたように唇を尖らせればちえが機嫌をとるように髪をツンツンと引っ張ってくる。