「俺、さ。ずっと杏奈のこと好きだった」
うそ。
「え。その。
明るいところとか、話しやすいところ、とか」
それも、うそ。
「だから俺と付き合って。下さい」
うそ、ばっかし。
「……うん。ええよ。
あたしもずっと達郎のこと好きやったし」
──────これだけ、ほんま。
罰ゲームで告白してきたあいつと。
あたしも罰ゲームで、付き合うことになった8ヶ月前。
中学2年生。
ポカポカどころか暑いくらい、めっちゃあったかい日やった。
あの日からずっと。
あたしは彼氏に片想いをしている。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…