ある日の学校帰りの秋彦の部屋――。
それは、冷たいナイフのように、私の胸に突き刺さった。

「真崎・・・!」

背中から降ってきた声。

――やっぱり、そうだったんだ――
わかってたつもりだけど、さすがに傷付いてしまった。
抱かれているのは私なのに、想われているのは私じゃないんだ――
自分から仕掛けておいて、自分で傷付いて・・・バカみたい、私。