「両親、多分離婚するんだ」
「え・・・」
「昔から仲悪かったし、顔合わせば喧嘩だった。母親は俺が居てもお構いナシに男連れ込むし、父親はほとんど帰ってて来ねーし、そっちはそっちで女いたみたい。・・・真崎と仲良くなってよくゲーセン行くようになってからは、俺も親と顔合わせる時間が減って救われた。真崎が俺んち遊びに来て、ゲームばっかするようになったから、母親は外出が増えた。・・・俺は真崎に救われたんだ」
「・・・・・・」
秋彦が初めて、自分の事、話してくれた・・・。
こんな多弁な秋彦は初めてだ・・・。
でも、秋彦を救ったのは、やっぱり真崎だったんだね・・・。