「身代わりでもイイ!!」
私は抱きつくことで再び秋彦をベッドに沈める。
「どうせ心は手に入らないんだから・・・!!だからせめて・・・体だけでも恋人になりたい・・・!!」
勝手に溢れてきた涙が、ポタポタと秋彦の頬に落ちていく。
怒っていたハズの秋彦の顔が、驚きから別のものに変わっていった・・・。
「・・・・・・そんなの、お前がツライだけだろ」
「でも、秋彦だってツライんでしょ・・・?」
「・・・・・・」
秋彦は黙り込んだ。
この人は、あまり自分の気持ちを言わない。
だけどわかるの。私達は同士。
好きな人に好きになってもらえない同士なの。