「・・・ごめんね。私、余計なコト仕向けちゃったかな・・・」

秋彦は私の膝の上で頭を振った。

「俺・・・ずっと言いたかった、真崎に・・・。だから・・・言えてよかった。後悔してない・・・」

うん・・・。
それなら良かった。

ぶつかっても壊れない関係なら、きっとそこから何か生まれるよ。
私と秋彦が変わったみたいに・・・。

――そう、秋彦がちゃんと私を見て、
『実乃梨』って呼んでくれるようになったように――・・・。