「あ、お母さん?今日ちょっと遅くなるから、ご飯先食べてて。・・・うん、ゴメン。じゃあね」 私の電話を横で聞いていた秋彦が、 「泊まってけばイイのに」 なんてサラリと言った。 秋彦は平気でも、私の心臓には悪い一言だった。 話したい事が――・・・ 話すつもりでココに来たのに、言い出せずにTVゲームを開始してしまった。 「あぁホラ、アイテム取らないと・・・」 横で秋彦が助言してくれるんだけど、全然ゲームに集中できない。