どうしよう。
想いが通じたのかな?
まだ一緒にいたいの、バレた?
だって普通なら『ご飯食べに行く?』って聞くトコでしょ?

――でも。
私は迷ってしまった。

だって秋彦の部屋は、あまりにも思い出が多過ぎて、流されてしまいそうで――・・・。

秋彦は、どんなつもりで私を家に誘ったんだろう?

・・・二人きりで落ち着いて話せる場所に行きたい。
これからの事をしっかり話すために。

「・・・うん」
私は大分遅い返事をした。