早朝の中庭で真崎と別れて、教室に戻ってくると、丁度柚子乃と出くわした。
「おはよ」
「おはよ」
柚子乃は笑顔で返してくれた。

席に着きながら、
「柚子乃・・・。私、真崎と別れたよ」
言うと柚子乃は目を見開いた。

「え・・・・・・。なん・・・で・・・?」
「やっぱり秋彦が好きだから。・・・迷惑かけてゴメンね」
きっと、スッキリした顔で言えたと思う。
「め・・・、迷惑だなんて・・・!」