「えと、私から告白して・・・OKもらって・・・」
1時間目が終わるとすぐ、私は柚子乃に捕まっていた。
「へ~~~っ、凄いねー。冬見って結構人気あるんだよ?でもあんなカンジでしょ?告白してもことごとくフるから、みんな近寄り難くなっちゃってたのに・・・」
「そう・・・なんだ・・・」
それを聞くと、なんかちょっと心が痛んだ。
私が付き合ってもらえたのは、秘密を握ってるからなんだもん・・・。
やっぱりこれは、冬見君と私――二人だけの秘密だ。