柚子乃にはそれ以上の追及は出来なかった。

帰りのHRが終わると、真崎がこっちにやって来る。
付き合ってるんだし、昼休みに秋彦と何を話したか聞きたいから、一緒に帰る予定だ。
でも、気まずい。
柚子乃にまだバイバイを言ってない。
「帰ろーぜ」
「あ、うん・・・」
チラリと柚子乃の方を見ると、彼女は笑顔でこちらにやって来た。